「移住者目線」症候群への危機感


こっちに書くのは久しぶり。
伊根のポータルサイト、My Favorite Ine を立ち上げてから、このブログとの棲み分けに悩んでおります。

むしろ、「いるのか?このブログ?」と思ったり・・・。
更新してない事実の半分言い訳なんですけどね。笑



個人的な出来事や思想は、こちらで発信していこうと思います。

とはいえ、ひけらかしたいプライベートや思想もそんなにあるわけではないので、更新頻度はぐぐっと低くなると思われますので、生温かい目で見守っていただければ。





さて、本題。




伊根暮らしをスタートさせて今年の夏で2年になる。
まだまだ新参者、知らないこともまだたくさん残している一方で、いい具合に伊根に浸かってきてもいて、移住者を迎え入れる立場にもなってきている。

伊根町民に成っていくと同時に、「移住者」という立場に浸かってしまっている自分がいることに気づく。


小さな町にくると、よそ者は目立つし、「移住者」としていろんな意見を求められることも少なくない。
移住者コミュニティもできてきて、引っ越した当初よりも精神的にかなり居心地良い。

実際、最近本当に楽しい。


でも、楽しいのと同時にモヤっとした危機感を覚える・・・。




話が飛ぶが、
今年度、この4月からゆるい二拠点生活をはじめた。

京都市内の実家暮らしだったパートナーが家を出て、同じ京都市で新生活をスタートし、週末をそこで生活している。(毎週ではない)

この暮らし方には賛否あると思うが、いろいろなことを見据えて、この方法を選んだ。

●地域おこし協力隊任期終了後の働き方、暮らし方の模索
●伊根町での開業に向けて飲食業やその他、いろんな取り組みが豊富な場所で勉強したい。
●丹後と京都市、どちらも大好きな場所を繋ぐ何かをしたい
●定期的に文化的なものに触れたい(音楽、アート、飲食店のトレンドなど)
●自分自身のメンタルコントロール

などなど、ざっとこんな理由からである。


ちなみにパートナーは週末これまで、週末丹後に通ってくれていて、たぶんこれからもちょくちょく来てくれる。


元の話に繋がるのだが、こういう暮らし方をはじめると、
「彼氏、こっち来ないの?」
「結婚したらどうするの?
という質問がセットでくるのがお決まり(苦笑)。

仕事なんてなんぼでもあるから!なんて、期待を込めて言ってくださって本当に有難いし申し訳ないのだが、
私としては、彼がこちらに住みたいと強い希望を持たない限り、彼に移住を求めてはいない。

起業して、じゃんじゃん儲けて、忙しくなったら懇願するかもしれないがw


私の場合は、まだまだ新しい暮らし方、働き方なのかなぁと思うので、言われるのは仕方ない。
最終、自分さえ納得していればいいだけのことで。



ただ、「移住者」にどっぷり浸かってしまうと、自分もよそ者だったはずなのに、いつの間にか地元目線でもよそ者目線でもない「移住者」目線で言葉を発してしまいそうになる。
もちろん良い面はあるのだけれど。

「移住」ってまぁまぁ大事な決断で、まぁまぁ覚悟いるはず。
これまでの仕事や趣味、ライフスタイルを一転させる可能性もある。

移住者はそれをクリアしてきていて、ある程度の時間が経つと当時の不安よりも今の豊かさが勝っていたりするので、移住予備軍(と勝手に思い込む傾向もまた良くない・・・)に対して軽はずみな発言をしてしまいそうになるのである。



さっき言ったように、
私はパートナーに対して移住してきて欲しいと思っていない。たぶん今のところ本人も。

これって割と大事で、自分にとって「こうしたら良い、こうしたいだろう」という価値観が、相手にとってそうとは限らないということ。
当たり前だが、今一度思い出したい。


移住を考えている人でも、田舎で暮らしちょっと興味ある~伊根の○○地区に住みたい、ここで開業したい!までいろんなレベルがあるし、私みたいにノリで移住できる人もいれば、そうもいかない人だっているわけで。状況も気持ちも同じ人などいない。


移住者は、自分の経験を語る機会も少なくないし、ちょっと語りたいっていうのもある。
来て欲しさ、今が楽しいという気持ち、町に移住者が増えて欲しいという願い・・・などいろんな想いが織り交ざって、ついつい自分本位なことを口走りがちなのかもしれない。


いつの間にか、地元目線でもよそ者目線でもなく、移住者目線の人間になっている自分。

自分は「定住」、「永住」なんていう言葉に苦しめられたのに、「移住」という言葉でプレッシャーを与えることは言語道断。


ここにおいでよ!という雰囲気をつくる良い面は残しつつ、相手にとってのベストなライフスタイルを一緒に考えていけるような自分になりたいと思う。




乱文失礼。
楽しい反面、もやっとした危機感を覚える今日この頃の自分を反省して。



























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